身体のワークショップに興味を持って頂いてありがとうございます!

 

今回の企画は、私自身が昔からずっと悩んでいたことや考えていたことと密接に絡んでいる、思い入れの深いテーマになるので、どのような思いや考えでやろうと思っているのかに興味がある方は、読んで頂けると嬉しいです

 

↓大阪で行われたイベントの手伝いなどもしていました

 

まず、自分自身の話をさせて頂きたいと思います

 

初めに疑問、違和感を感じていたのは野球をしている時です

 

私自身がいわゆる「どんくさい」タイプの子供でした。教えられたことを一回でできた試しがありません

 

そんな中、一回でできる人、すごい人になると見ただけでできる人もいますよね

 

この違いは何なんだろうと子供ながらに思っていました

 

 

自分ができないからこそ、人一倍この差について考えていました

 

しかし、行き着く先は「才能」「センス」のあるなしなのかなと実体を掴めずにいました

 

野球の方は、使い方が悪い上にオーバーワークで野球肘を悪化させてしまい、手術もしましたが残念ながらスポーツではいい結果を残すことなく終わってしまいました

 

 

その後、同じようにケガや痛みで悩んでいる人、体を痛めた方を助けたい、サポートしたいという思いからこの仕事につきました

 

そしてご縁があり、私の恩師と言える治療家の先生と出会うことができました

 

その先生には当院で今行っている施術方法や矯正施術だけでなく、施術の考え方などを教えて頂きました

 

自分自身も、実際に施術を受けることで体が良くなり、野球をしている時にこの施術を受けることができれば、もっと痛みなくプレイできたのに!と感じたことは今でも鮮明に憶えています

 

この頃は、体が上手く使えない原因は、「体が歪んで可動域制限」が出て、「正しい動きができない状態になる」からだと考えていました。施術で全て解決できると信じていました

 

 

2020年

コロナ流行で少し時間が空いたのもあり、何か新しいことを試してみようということで自身のダイエットも兼ねてランニングと筋トレを始めました

学生の時とは違い、知識もある、それなりに身体のケアもしている。そんな中始めて1ヶ月ですぐ股関節、膝を痛めてしまいます

 

全然運動してなかったからオーバーユースかな?と思い、運動強度を下げ、弱い部分の筋トレを始め、フォーム修正をし、ウェブやYouTubeなどで情報収集もしました

 

痛みはありながらも試行錯誤しながら、月間100キロ弱走れるようになってきました

 

12月にいい区切りなので人生初の21、1キロ、ハーフマラソンの距離を走ってみようと思いチャレンジしました

 

とてもきつかったのですが、結果は無事完走できました!すごい達成感があったのを憶えています

 

積み重ねていけば結果は出るんだとワクワクして帰ったのも束の間、その日の夕方から両膝外側が激痛が起こります。階段を降りるのも、登るのもきつい状態になりました

 

病名で言うと「外側上顆炎」いわゆるランナー膝と言われる症状です

 

↓リハビリ中に取ってもらった写真 この写真だけでも使い方が悪いのが今では分かります・・・

 

「初めてのチャレンジだったからだな。」「一般的には休めばよくなるから少しランニングはオフして1週間後にまた走り出そう」と思っていました

 

幸い次の日には階段の登り降りの痛みも軽減していたので、すぐによくなるだろうと・・・

 

そして1週間後、走り出してすぐの1km地点、激痛が再び起こります。歩くのも困難になりました・・・

 

その後1ヶ月ランニングを休んで、リハビリとして軽く走ってみたのですが2、3キロでまた激痛・・・

 

こんな仕事に携わっているのに、何が起こっているのかわかりませんでした(汗

 

結果的に、この膝の痛みは1年ちょっとつきまとうことになります。中々厳しい期間でした・・・

 

この1年の期間は様々な方に相談し、本も読み、情報収集する中で、多種多様なアドバイスを頂きます。前向きなアドバイスもあれば、中にはランニングが合ってないから別のことをしたら?などなど

 

こういう時のネガティブなアドバイスは本当に心にきました。辞める方が楽です。ずっとモヤモヤしていました

 

ただ、ここまできたら自分だけの問題でなく、改善を諦めたら同じような症状で来る患者さんに自信をもって治りますと言えない!とずっと頭を片隅にありました

 

考えた結果、フルマラソンを走れるようになるまでランニングを辞めず、絶対に痛くならない方法を見つけると固く決意し、様々な人体実験をする日々がスタートしました

 

その中で「ワラーチ」「マンサンダル」という施術の考え方も変わる2つの大きな出会いがありました

「ワラーチ」↓これです

皆さん聞きなれない言葉だと思います。私自身も知らない世界でした

 

簡単に言うと、裸足、もしくはクッション性のないペラペラのサンダルで走ればランニングフォームが良くなるというものでした

 

◯シューズのクッションのせいで走り方が悪くなっている
◯クッションがないと変な走り方をしたら足裏が痛くて走れない
◯なので裸足、もしくはクッションがほとんどない裸足感覚で走れる履き物で走れば、自然にランニングフォームが整う

といった理論です。なかなか理にかなっていると思いました

 

早速注文し試してみると、ペラペラのソールながら意外と走れる、しかも痛みが少ない!

 

ここからワラーチの中でもより裸足に近い坂田満さんが発案した「マンサンダル」という履き物に移行し、よりどっぷり裸足の効果効能にはまっていくのですがそれはまた別の機会に

 

ただ、このワラーチでも、大まかなフォーム改善にはつながるものの、そもそもの身体の使い方が悪すぎたので、完璧な修正にはなりませんでした。シューズに変えたら依然痛みが出る

 

そんな中、次に出会ったのは「一本歯下駄」でした

山伏や天狗をイメージすると思いますがこんな感じの下駄です

一本歯下駄は単なるフィジカルトレーニング、バランストレーニングと考えられがちですが、根本から違います

 

踵を踏む動きから出る筋肉の反射を使う。身体の軸の感覚やコアスタビリティの向上、一本歯下駄で上手く動けるようになることで身体の使い方が一変します

 

一本歯下駄に関しても話そうと思えば1、2時間は伝えることが尽きないのでまた別の機会に

 

裸足で上手く体を使えるようになる感覚+一本歯下駄で身体の感覚を高めることの2つに取り組むことで、あれだけ痛かった膝の痛みは激減しました

 

ついでに首の痛みや腰痛などの身体の不調もほとんどなくなりました

 

そして、ランニングを始めて2年越しに、2022年11月神戸マラソンに出場

 

4時間を切るタイムで完走することができました

 

このような体験を経て、施術で身体を整えても、身体をうまく使えるようにならないと本当の意味で良くならないなと気付きました

 

その為には、体にはどんな機能や仕組みがあるかということを知ることと、自分の身体で体験、体感することが必要だと

 

最近はYoutubeなどで投稿している人も増え、何をしたら痩せる、何をしたら上手くなるなどの情報があふれています

 

ただ、そのようなコンテンツで扱っているのはこれをしたら〇〇

 

これだけやれば〇〇のようなhow toが多いです

 

その一つ手前の人体の仕組みや身体の使い方などの基礎を教えているものはほとんどありません

 

なぜかというと、地味で面白くない為、再生数が稼げないからです

 

ただ、その地味な動きの中にも練度があり、そこを磨いていくと小さな動きでも体が変化することを体感します。そして体感、体験すると、どんどんもっとやりたくなってきます

 

身体という道具を使いこなせていないのに、痛みなく日常生活を送れたり、スポーツなどの競技でいい結果を残すことはできないと感じています

 

 

現在、少しづつ、身体の使い方、原理原則、ちょっとしたコツなどを体感、体験して、それを普段から実践して磨いていく場をつくれたらと思い今回、身体のワークショップを開催しようと思うようになりました

 

私自身が、インスタント的なものを患者さんに提供できない性格なので、自分が試して変化を感じて確信が持てるまで2年弱の歳月が経っています。2年継続して本当にいいものだという確信があるので今回、伝えていくことにしました

 

何故こういった取り組みは始めてですので、まずは少人数でこちらも学ばせて頂けたらと思いますので、興味がある方はLINE、もしくは直接参加希望ですとお伝えいただければと思います。身体のことに興味があればとても楽しい時間になると思います

 

① 身体感覚アップ
身体の仕組みを説明しながら、簡単な体操を通して体の間隔の変化、それに伴う動きの変化を感じてもらいます

 

② 全身の繋がり再構築(一本歯下駄体験)
一本歯下駄などの道具を使いながら、動きの「コツ」を掴んでもらい、ちょっとしたコツだけで体の動きが変わることを体験してもらいます

 

③ 運動パフォーマンスアップ
① ②を組み合して、少しっ強度が高めの運動をしながら競技のパフォーマンスアップに繋げていきます
(軽いジョギング、体操、ジムで簡単な運動ができるレベルで問題なく参加できます)

↓今、お試しでさせて頂いている小学生のビフォーアフター

下駄の1分間のトレーニング後の可動域の差です 短時間で大きな効果が出ます

 

長い文章をここまで読んでいただいてありがとうございました

 

これからも実践の中で新しいものを取り入れていきますので、今後ともよろしくお願いします


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